麻酔科医は、臨床麻酔、ICU、ペインクリニック、緩和医療など様々な分野で働いています。その中で、大阪医療センターの麻酔科医は、臨床麻酔を主にしています。
当センターの手術室は、12の部屋があり、年間約6000症例の手術が施行されています。そして麻酔科は、その中のおよそ3400症例を担当しています。
麻酔科医は、毎日が手術日です。多くの手術が予定時間に終了できるように、各科の手術枠を調整するのも仕事の1つです。
麻酔科医は、安全な麻酔を施行するために、手術前に麻酔科外来にて術前診察を行っています。患者さんへの麻酔や合併症の説明だけではなく、術前検査の結果、精査が必要と判断した際には、追加検査の依頼や他科へのコンサルトを行っています。ただ、麻酔科外来受診までに事前にわかっている問題症例は、手術申し込み診療科が先に、他科コンサルトして頂ければいっそう助かります。
手術当日は、朝8時から症例カンファレンスが始まるため、それまでに麻酔準備を行い、8時半に手術室に入室する患者さんを迎えます。入室後は、輸液ルート確保や各種神経ブロック、気管挿管を行った後、外科医にバトンを渡し、手術開始、麻酔維持となります。
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