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特集:腹膜透析の最前線

No.5015 (2020年06月06日発行) P.19

監修: 水口 潤 (社会医療法人川島会理事長)

登録日: 2020-06-05

最終更新日: 2020-06-03

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監修:水口 潤(社会医療法人川島会理事長)

■監修のことば

腹膜透析(PD)は,24時間連続で治療する比較的マイルドな透析療法であり,社会復帰や在宅医療をメリットとして普及がはかられた。また近年では,血液透析(HD)が困難な高齢者や心血管合併症症例に対しても適応されている。しかし,わが国では透析患者の大多数がHD患者でありPD患者は2.9%に過ぎず,諸外国に比べ普及率は極めて低い状況にある。団塊の世代が75歳以上となる2025年をめどに,重度の要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう,住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が計画されている。今後は患者の高齢化や在宅医療の推進に伴い,PDの必要性が高まると考えられる。本特集では,PDにおける最近のトピックであるガイドラインの改訂,治療法選択提示のありかた,診療報酬の変遷についての解説をして頂く。

■目次

1 腹膜透析ガイドライン2019改訂のポイント
伊藤恭彦(愛知医科大学腎臓・リウマチ膠原病内科教授)

2 腎代替療法における治療法選択提示のあり方 ─「説明と同意」から「情報共有と協働の決定」へ
小松康宏(群馬大学大学院医学系研究科医療の質・安全学講座教授/腎臓病SDM推進協会)
石田真理(東海大学医学部付属八王子病院腎内分泌代謝内科/腎臓病SDM推進協会)

3 腹膜透析の普及に向けた診療報酬の変遷
中元秀友(埼玉医科大学総合診療内科教授)

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