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白内障手術時の眼内レンズの選び方について

No.5132 (2022年09月03日発行) P.47

辻 英貴 (がん研有明病院眼科部長)

杉浦 毅 (杉浦眼科院長)

登録日: 2022-09-02

最終更新日: 2022-08-30

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  • 白内障手術時の眼内レンズ(intraocular lens:IOL)の選び方についてご教示下さい。
    杉浦眼科・杉浦 毅先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    辻 英貴 がん研有明病院眼科部長


    【回答】

    【眼内レンズの選択は,目の状態,本人の希望,ライフスタイル等により決まる】

    IOLは,現在単焦点IOLと多焦点IOLに大別されます。単焦点IOLは,焦点が1つのIOLで,1949年に初めて人眼に挿入されて以降70年以上の歴史があります。一方,多焦点IOLは,20年ほど前に開発され,遠方,近方の2つに焦点の合う2焦点レンズと,遠方,中間距離,近方の3つに焦点の合う3焦点レンズにわけられます。多焦点IOLは,この10年ぐらいで広く使われるようになりました。単焦点IOLを用いた白内障手術は,IOL費用も含めて保険で賄えますが,多焦点IOLを用いた白内障手術は,IOLの購入費用を患者が支払う選定療養になります。

    これらのレンズの選び方は,白内障手術を受ける方の目の状態と屈折度,本人の希望,ライフスタイル,経済的要因により異なります。

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