ノボノルディスクファーマは6月26日、長時間作用型ヒト成長ホルモン(hGH)アナログ製剤「ソグルーヤ皮下注」について、「骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症」の効能・効果の承認を取得したと発表した。
成長ホルモン分泌不全性低身長症(GHD)は、成長ホルモン(GH)の分泌不全が原因で起こる低身長症。GHD患児に対する治療は毎日の皮下注射を必要とするhGH製剤による補充療法が多く行われているが、ソグルーヤは週1回投与であるため、患者・家族の利便性向上が期待されている。
ノボノルディスクファーマは今年3月、肥満症を適応とする持続性GLP-1受容体作動薬「ウゴービ皮下注」(一般名:セマグルチド)の承認も取得しているが、発売のメドが立っていない。
同社のキャスパー・ブッカ・マイルヴァン社長(写真)は6月20日の記者会見で、日本での発売が遅れている理由について「(米国などで)この製品に対する需要が過去にない高いレベルになっており、安定的な供給を確保できるまで(日本などでの)上市を保留する状況になっている」と説明。「いつ上市できるかはっきりと申し上げることはできないが、それほど遠い先ではない」とコメントした。
これまでに承認された「ソグルーヤ皮下注」の効能・効果と投与方法
①成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る):1.5mgを開始用量として週1回皮下注射
②骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症:0.16mg/kgを週1回皮下注射