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通常被曝限度を超えた原発作業員の健康管理で検討会

No.4733 (2015年01月10日発行) P.10

登録日: 2015-01-10

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厚労省は12月26日、「東電福島第一原発作業員の長期健康管理等に関する検討会」(座長=森晃爾産業医大産業医実務研修センター長)の初会合を省内で開いた。被曝線量が通常被曝限度を超えた原発作業員の健康管理や今後の線量管理について検討し、5月に報告書を取りまとめる。
法定被曝限度は、通常時は年間50mSvかつ5年間100mSv、緊急(事故対応)作業時は100mSv。しかし、事故後の2011年3月14日~12月16日は、福島第一原発の緊急作業の被曝限度を250mSvに引き上げる特例省令が施行。この間に、被曝線量が通常の5年間の被曝限度100mSvを超えた作業員がいるため、検討会では、そうした原発作業員が次期線量管理期間(2016年4月以降)に放射線業務に従事するために必要な被曝線量管理の方法や、追加すべき健康診断の内容などについて検討する。
なお、原発事故後から14年10月末までに第一原発で働いた原発作業員は約3万9000人。このうち累積被曝線量が250mSvを超えたのは6人、100mSvを超えたのは174人いる。

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