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【エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023】脂質異常症・高尿酸血症[ガイドライン・インフォメーション]

今田恒夫 (山形大学大学院医学系研究科公衆衛生学・衛生学講座教授)

登録日: 2024-11-11

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  • 『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023』の脂質異常症・高尿酸血症の章では,最新のエビデンスに基づいて,保存期慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者における脂質低下療法,尿酸低下療法の効果を検討した。

    脂質に関しては,20編のランダム化比較試験(randomized controlled trial:RCT)の結果が対象となったが,2018年の前ガイドラインから新規に実施されたRCTはなく,推奨は前回同様,保存期CKD患者に対するスタチンおよびスタチンとエゼチミブ併用による脂質低下療法は行うよう提案する(推奨2B),フィブラート系薬は心血管疾患(cardiovascular disease:CVD)イベント発症の抑制に有用な可能性はあるが,中〜高度腎障害患者では慎重投与もしくは禁忌であり注意を要する(推奨なしD)となっている。PCSK9阻害薬,選択的PPARαモジュレーターに関してはエビデンスが十分ではなく,今回の推奨には含まれていない。

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