『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023』1)の栄養の項では,①管理栄養士の介入,②たんぱく質摂取量の制限,③血清カリウム(K)値の管理,④食塩制限,⑤代謝性アシドーシスに対する食事療法の介入について検討した。
①〜③については2018年版と大きな変更点はない。①慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)のステージ進行および腎代替療法への導入を抑制する可能性があるため,管理栄養士が介入すること。②CKDのステージ進行を抑制することが期待されるため,腎臓専門医と管理栄養士を含む医療チームの管理のもとで,必要とされるエネルギー摂取量を維持し,たんぱく質摂取量を制限すること。③総死亡,CKDのリスクを低下させる可能性があるため,CKD患者の血清K値を4.0mEq/L以上5.5 mEq/L未満に管理すること,を推奨している。
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