厚生労働省は4月23日付の通知で、「重大な副作用」が新たに確認された医薬品について、日本製薬団体連合会に添付文書の改訂を指示した。
このうち武田薬品工業の高血圧症治療薬「アジルバ」(一般名=アジルサルタン)は、直近3年間で因果関係が否定できない肝機能障害が5例報告されたことを受け、添付文書の「重大な副作用」に追記されることとなった。
添付文書の改訂が指示された製品と変更点は以下の通り。
【サインバルタ(デュロキセチン塩酸塩、塩野義製薬)】重大な副作用に「悪性症候群」を追加 【アジルバ(アジルサルタン、武田薬品工業)】重大な副作用に「肝機能障害」を追加 【プラビックス(クロピドグレル硫酸塩、サノフィ)他、コンプラビン(クロピドグレル硫酸塩・アスピリン、サノフィ)】重大な副作用に「急性汎発性発疹性膿疱症」を追加 【クラフォラン(セフォタキシムナトリウム、サノフィ)、セフォタックス(セフォタキシムナトリウム、日医工サノフィ)】重大な副作用に「急性汎発性発疹性膿疱症」を追加 【スンベプラ(アスナプレビル、ブリストル・マイヤーズ)、ダクルインザ(ダクラタスビル塩酸塩、ブリストル・マイヤーズ)】重大な副作用に「多形紅斑」を追加(両剤の併用療法との因果関係を否定できない副作用が発生)