群馬大や東京女子医大での医療事故を受けて、国立大学附属病院長会議は22日、医療安全体制の確保に向けた緊急提言を発表した。
提言ではまず、倫理教育の必要性を強調。その1つとして、インフォームド・コンセント(IC)の充実を求めた。
診療体制については、医療行為の臨床的妥当性をピアレビューする診療科のカンファレンスの重要性を強調。さらに、同一術式を複数の診療科が行うことについて「患者にとって不利益が多い」として、解消に努めることとした。
会見で同会議常置委員長の山本修一千葉大病院長は「病院長のガバナンスが十分でなかったことが(相次ぐ)有害事象の原因と考えざるをえない。提言がガバナンス強化のための病院長の後ろ盾になってほしい」と話した。