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プレパンデミックワクチン、細胞培養も備蓄 - 感染症部会

No.4760 (2015年07月18日発行) P.10

登録日: 2015-07-18

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厚生労働省の厚生科学審議会感染症部会は8日、今年度のH5N1インフルエンザのプレパンデミックワクチンの備蓄方針を了承した。備蓄株には交叉免疫性の広さから「インドネシア株」を選定した。メーカーには従来の鶏卵培養法に加えて細胞培養法での製造も要請。細胞培養ワクチンは250万人分程度備蓄する。
国は、新型インフルエンザの蔓延時に医療従事者などに優先接種するプレパンデミックワクチンを備蓄してきた。しかし、現在備蓄されている3000万人分のうち1000万人分を占める「チンハイ株」は、今年度中に有効期限が切れるため、新たな備蓄株の選定が求められていた。
感染症部会の下部委員会作業班でワクチン株について検討した小田切孝人氏(国立感染症研究所)らによると、インドネシア株は接種株以外にも高い交叉免疫反応を示した上に、乳濁アジュバントを用いた細胞培養ワクチンでも幅広い交叉免疫反応が認められた。小田切氏らは鶏卵培養だけでなく細胞培養ワクチンの備蓄も提案していた。


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