厚生労働省は1日付で2015年の人口動態統計の年間推計を発表した。出生数から死亡数を差し引いた自然減は過去最大の29万4000人となった。
出生数は5年ぶりに増加に転じ、前年より4000人増の100万8000人だった。一方、死亡数は前年より2万9000人増の130万2000人と戦後最大で、初めて130万人を超えた。
人口は2005年に戦後初めて減少に転じ、06年には一度増加したものの、07年以降は9年連続で減少が拡大している。
死因別に見ると、癌などの悪性新生物が37万人と最も多く、次いで心疾患(19万9000人)、肺炎(12万3000人)、脳血管疾患(11万3000人)―となっている。
厚労省は自然減が過去最大となった理由として団塊の世代が高齢者になった影響を挙げている。