【Q】
多発性嚢胞腎に対する世界初の治療薬としてバソプレシンV2受容体拮抗薬であるトルバプタンが使用可能となりました。トルバプタンの適応症例,治療効果の評価法,副作用,処方時の注意点など使用法の実際について,順天堂大学・堀江重郎先生のご教示をお願いします。【A】
常染色体優性多発性嚢胞腎(autosomal dom-inant polycystic kidney disease:ADPKD)は,腎臓,肝臓の嚢胞が増大し,70歳までに半数が終末期腎不全へ進行する疾患です。2015年1月から指定難病として,重症例では医療費助成が受けられます。