【Q】
膠原病の生命予後は改善しましたが,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)などではステロイドによる治療が生涯続きます。したがって,小児発症例では,20歳頃までに十分な骨塩量のピーク値を獲得できないため,閉経後や加齢に伴う骨粗鬆症の問題が深刻化することは必至と思われます。そこで,ビスホスホネート製剤が小児期から併用されるわけですが,小児における顎骨壊死のリスクや,成人後に妊娠した場合の胎児に対する影響はどうでしょうか。また併用薬の副作用を考慮して,SLEでは計画妊娠が求められますが,妊娠予定のどれほど前に中止すれば胎児への影響は回避できるのでしょうか。埼玉県立小児医療センター・望月 弘先生のご教示をお願いします。【A】