【Q】
61歳,男性。2012年より血液透析をしている。2013年6月頃から血尿と臀部痛があり,同年9月のPSAが159ng/mLと上昇。諸検査の結果,前立腺癌の骨転移と判明。【A】
前立腺癌の診断と治療は,PSA値が測定されるようになってから大きな変革を遂げた。PSA値が高い(4ng/mL以上)ことで前立腺癌が疑われ,精査の対象となった。特に前立腺癌は,早期のみならず,進行癌でも症状が出にくいがんであったが,このようなPSA値を用いたスクリーニングによって,早期の発見が可能になったのである。