(質問者:千葉県 K)
ワルファリンは,活性型ビタミンK(還元型)と構造がよく似ており,肝臓でのビタミンKの作用を拮抗的に阻害する薬剤です。ビタミンK依存性に肝臓で産生される正常な凝固因子(プロトロンビンⅡ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ),プロテインC,プロテインSの量を低下させ,抗凝固作用,抗血栓作用を発揮します。
ビタミンK依存性凝固因子は,合成の最終段階で,還元型ビタミンKとビタミンK依存性カルボキシラーゼの存在下で,その前駆体分子のアミノ酸残基側にあるグルタミン酸(Glu)残基がγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)残基に変換されることにより,凝固活性を有する糖蛋白となります。
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