厚生労働省はこのほど、2014年社会医療診療行為別調査結果を発表した。初・再診料(入院外)の1件当たり点数は210.8点で、前年比1.9%増加した。2014年度診療報酬改定では、消費税8%への引上げに伴い、初診料12点、再診料3点プラスとしたことから、厚労省は「消費税増税に伴う対応の影響」と説明している。
同調査は診療報酬改定など医療行政の基礎資料となるもの。毎年6月審査分を対象に、厚労省の「レセプト情報・特定健診等データベース(NDB)」に蓄積されているすべてのレセプトを調査している。
入院外の点数は表の通り。投薬の1件当たり点数が前年から4.4%減少したのは、薬価引下げと院外処方の拡大が原因と見られる。
診療所をみると、1件当たり点数は総数1057.0点(前年比マイナス0.2%)、初・再診料221.7点(プラス1.9%)、投薬200.5点(マイナス4.7%)。1日当たり点数は総数642.3点(プラス1.5%)、初・再診料134.7点(プラス3.6%)、投薬121.8点(マイナス3.1%)だった。
全体の院外処方率は71.8%で前年より1.6ポイント上昇。診療所は70.6%で初めて70%を超えた。
薬剤種類数に占める後発医薬品の種類数の割合は50.8%で、前年の44.8%から増加した。