薬物療法における多剤投与問題の1つに服薬アドヒアランスの低下がある。
服薬アドヒアランスに関する論文76報を対象としたシステマティックレビューによると、投薬回数が多いほど服薬アドヒアランス率が低下。1日1回の場合は79%であるのに対し、1日4回になると51%にまで下がる。
疾患領域別にみると、呼吸器疾患の平均は54%にとどまる一方、それ以外の疾患は70〜80%だった。
研究論文では「1日の投薬回数はアドヒアランスに反比例し、より単純で回数の少ない投薬レジメンは、治療において良好なアドヒアランスをもたらす」と指摘している。
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