株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

年齢調整死亡率、最低位は長野県【厚生労働省】

登録日: 2017-06-21

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

厚生労働省は14日に、「2015年都道府県別年齢調整死亡率の概況」を公表した。全死因における都道府県別の年齢調整死亡率(人口10万対)が最も低かったのは長野県で、男性6回連続、女性2回連続。一方、最も高かったのは青森県で、男性4回連続、女性2回連続だった。

都道府県別年齢調整死亡率は、年齢構成をそろえた場合の人口10万人あたりの死亡数を表すため、より正確な地域比較や年次比較が可能。「人口動態統計」をもとに1960年から5年(国勢調査年)ごとに算出し、今回が12回目となる。

全死因における全国の年齢調整死亡率(人口10万対)は男性486.0、女性255.0で、10年の前回(同544.3、274.9)より死亡状況は改善されている。年齢調整死亡率の低下傾向は、男女とも1947年から続く。今回の都道府県別の年齢調整死亡率(人口10万対)の低位と高位は表の通り。

死因別にみると、脳血管疾患では、男性37.8、女性21.0で、前回(同49.5、26.9)から低下。厚労省は、近年の年齢調整死亡率の全国的な低下に伴い地域差が縮小していることの理由の1つとして、東高西低傾向のある脳血管疾患の死亡率が全国的に大幅に低下したことを挙げた。このほか、悪性新生物では男性165.3、女性87.7であり、前回(同182.4、92.2)から低下。心疾患では男性65.4、女性34.2で、前回(同74.2、39.7)から低下した。

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

関連物件情報

もっと見る

page top