(千葉県K)
溶連菌感染症罹患後の合併症の1つとして溶連菌感染後急性糸球体腎炎(post-streptococcal acute glomerulonephritis:PSAGN)が知られています。過去,1年間の発症率は,国内の小児人口10万人当たり4.0であったと報告されています1)。すなわち1年間で2万5000人に1人がPSAGNを発症し,これは毎日1人に尿検査を行っても,1人診断するのに約70年を要することになります。また別の報告では,溶連菌性咽頭炎と診断された約5500例のうち,PSAGNを発症した症例は1例もなかったと報告されています2)。
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