国立がん研究センターが9日に発表した「がん診療連携拠点病院等院内がん登録」2015年全国集計によると、高齢がん患者が増加。09年の平均年齢は67.2歳だが、15年は68.5歳に上昇した。75歳以上の割合も09年の33.0%から、15年は36.5%に増加している。
高齢者の治療方法については、75歳以上は若い年代と比較して、部位や病期によって「治療なし」の割合が多かった。同センターは「75歳以上では併存疾患の有無、全身状態、患者や家族の意向から、積極的治療を差し控える傾向がうかがえる」とし、「高齢者の治療では、患者の状態による個別性の考慮が必要」と指摘する。
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