【質問者】
石見 拓 京都大学環境安全保健機構健康科学センター 部門長/教授
PCPSとは,遠心ポンプと膜型人工肺を用いた人工心肺装置を用いて大腿動静脈穿刺法により送脱血カニューレを挿入して心肺補助を行う治療方法です。
わが国では1988年頃よりPCPSが広く臨床使用されるようになり,循環器領域や救急領域において使用例が増加してきました。保険診療として,初日1万1100点,2日目以降3120点の診療報酬算定が可能です。日本経皮的心肺補助研究会の調査では,急性心不全もしくは呼吸不全が43%と最も多く,ついで心停止などの救命領域が31%,開心術後が13%を占め,全体の救命率は45%でした。
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