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【他科への手紙】救急科→外科一般

No.4873 (2017年09月16日発行) P.51

水 大介 (神戸市立医療センター中央市民病院救命救急センター副医長)

登録日: 2017-09-12

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  • 地域医療を担って頂いている先生方には、普段から我々が初期診療した多くの患者のフォローを頂いており、大変感謝しております。

    さて、当院救急科では重症度・緊急度に関わらず、すべての救急患者を救急医が診療するER型救急を実践しております。高齢化に伴って、多くの高齢者を先生方からご紹介頂いております。その中でも、「転倒して頭部を打撲し、大きな皮下血腫もあるので頭部の精査をしてほしい」「転倒して痛みが強く、骨折の可能性があるため精査してほしい」というご依頼を受けることがあります。先生方のご心配はごもっともなことであり、高齢者が頭部を打撲したときには、特に症状がなくても頭部CTの適応と考えて頂いてもいいかと思います。抗血小板薬・抗凝固薬を内服していればなおさらではないでしょうか。

    一方で先生方にぜひ、気にかけて頂きたいことがあります。こうした外傷患者では頭部外傷や四肢骨折など、目立つ部分がどうしても目に入ってしまうものです。そのため、外傷部位以外の評価がなされていないことが少なくありません。さらには「なぜけがを負うことになったのか」に目を向けることをお願いできればと思います。

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