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循環器疾患への配合剤の使用法は?【2剤併用より合剤が好ましい患者に有効性や副作用を考慮して使いやすいものを投与】

No.4878 (2017年10月21日発行) P.64

大蔵隆文 (愛媛大学大学院医学系研究科地域救急医療学講座教授)

登録日: 2017-10-18

最終更新日: 2017-10-17

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  • 循環器疾患に対する配合剤が多く出ています。副作用がわかりにくいので,当院ではほとんど使っていません。専門医としてのお考えをお聞かせ下さい。

    (徳島県 K)


    【回答】

    ご指摘のように配合剤を使用する際に気になるのは,副作用の出現です。合剤に切り替えて副作用が出現した場合,副作用の原因がもともと内服していた成分によるものか,加わった合剤の中の新たな成分に対する副作用か,成分間の相互作用によるものか,合剤を製造するための添加物によるものか不明であり,場合によっては一気に2種類の薬が一生飲めない状況に陥ります。

    恐らくご質問は,いわゆる「医師のさじ加減」を大切にされている先生からではないか,と察します。合剤では投薬治療の柔軟性が失われがちです。しかし,様々なメリットが存在するのも確かです。

    1つには当然のことながら,内服錠数を増やすことなく薬の追加が可能であることが挙げられます。これまでの研究から,内服錠数や内服回数が増えるほど,服薬のアドヒアランスは低下し,服薬ミスも増加します。しかし合剤を利用すると,錠数が変わらないためアドヒアランスの維持が可能です。また,医師が考えているよりも患者自身が薬の自己調節をしていることが多いようで,「患者のさじ加減」をなくすことができます。さらに,多くの配合剤は,単剤を別々に購入するよりも安価であり,患者の医療費負担の軽減だけでなく,医療経済的にも有効です。

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