インフルエンザの全国的な流行期入りを前に、厚生労働省は15日、同省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html)上で情報提供を開始した。
インフルエンザに関して同省は、例年、①定点医療機関から報告された発生状況、②全国の学級閉鎖・休校の状況、③各都道府県の基幹定点医療機関から報告された入院患者の状況―などを毎週金曜日に発表している。ホームページでは、医療機関向けにワクチン・治療薬の確保の状況などの情報も提供される。
予防接種の回数について同省は、医師が医学的な理由で2回接種が必要と判断した場合を除き「13歳以上には1回接種を原則とする」と明示。健康な成人や基礎疾患のある者に対しては、0.5mLの1回接種で2回接種と同等の抗体価の上昇が得られたとの研究報告を紹介している。
全国的に不足が懸念されているワクチンの供給予定量については、約5269万回分(約2634万本分)とし、昨年度と同等程度の接種者数を確保するため、13歳以上には1回注射が原則であることを周知するとともに、昨年度以上にワクチンの効率的な活用を徹底するとしている。また、抗インフルエンザウイルス薬の供給予定量は、「タミフル」約710万人分、「リレンザ」約281万人分など、計約1886万人分。抗原検出キット(迅速タイプ)の供給予定量は約3589万回分(昨年度比約856万回分増)となっている。