株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

【話題3】サイトメガロウイルス前部ぶどう膜炎[特集:今、話題になっていること─眼科編]

No.4883 (2017年11月25日発行) P.35

橋爪公平 (岩手医科大学眼科学講座講師)

登録日: 2017-11-24

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • next
  • サイトメガロウイルス感染症の過去

    サイトメガロウイルス(cytomegalovirus:CMV)はヘルペス科のDNAウイルスで,学名はhuman herpesvirus 5(HHV-5)である。CMVは日和見感染において重要なウイルスで,後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome:AIDS)や白血病などの疾患,抗癌剤・免疫抑制薬・ステロイドの投与によって免疫不全となった患者が,間質性肺炎,腸炎,肝炎,脳炎などのCMV感染症をきたす。眼科領域ではCMV網膜炎を起こし,ウイルスにより炎症が起きた領域の網膜が壊死する。10年前まではこれらのCMV感染症は健常人には起きないとされていた。

    残り1,308文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

  • next
  • 関連記事・論文

    関連書籍

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top