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特集:食物アレルギーを正しく診断する

No.4788 (2016年01月30日発行) P.17

海老澤元宏 (国立病院機構相模原病院臨床研究センターアレルギー性疾患研究部長 )

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-27

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監修:海老澤元宏

食物アレルギーは乳児に最も多く,加熱卵に対する即時型アレルギーの有症率は約10%程度である。しかし,卵白に対するIgE抗体レベルの感作は約30%にも上り,ほかの食物でも同様の現象を認める。慢性的な乳児アトピー性皮膚炎,即時型アレルギーの既往などがあれば抗原特異的IgE抗体検査の適応になるが,無症状の児に対しては行うべきではない。食物アレルギーの管理は正しい診断と理解,検査に対する正しい解釈,食物経口負荷試験(OFC)を意識した病診連携が診療の基本になる。本特集が,先生方の日常診療のお役に立てればと願う。

1 食物アレルギーの臨床型分類
国立病院機構相模原病院小児科 海野浩寿
国立病院機構相模原病院臨床研究センターアレルギー性疾患研究部長 海老澤元宏

2 食物アレルギーの診断プロセス─診断の総論・病診連携のタイミング
国立病院機構相模原病院小児科医長 真部哲治
国立病院機構相模原病院小児科医長 柳田紀之

3 食物アレルギー診断に有用な検査法
国立病院機構相模原病院臨床研究センター病因・病態研究室長 佐藤さくら

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