医療事故調査制度の第三者機関である「医療事故調査・支援センター」を運営する日本医療安全調査機構が15日に会見し、事故調の2017年年報(事業報告)を公表した。センターに医療事故として報告された件数は370件で、前年より36件減少した。一方、センターへの相談件数は前年より202件多い1933件だった。
医療事故370件を起因した医療別に分類すると、手術(分娩を含む)が177件で最多。手術の内訳は、多い順に「筋骨格系」(35件)、「開腹」「腹腔鏡下」(25件ずつ)、「経皮的血管内」(24件)、「分娩(帝王切開術を含む)」(23件)と続いている。
センターに届けられた院内調査結果報告は321件。このうち解剖またはAi(死亡時画像診断)が実施されたのは59.5%で、前年から1.5ポイント増加した。