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jmedmook14 あなたも名医!このめまい、コワい?コワくない? めまい診療ニガテ医師も求められること

この1冊で「コワい疾患見逃しなし」!めまい診療がコワくなくなります!

定価:3,850円
(本体3,500円+税)

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編集: 小倉憲一(金沢医科大学医学部救急医学准教授)
判型: B5判
頁数: 152頁
装丁: カラー
発行日: 2011年06月25日
ISBN: 978-4-7849-6414-7
付録: -

「めまいが…」と訴えて来院した患者さん。はたまた、「めまい」を訴えることすら困難な激しいめまいで救急搬送されてきた患者さん。今、目の前にいるこの患者さんは、なにゆえ「めまい」を訴えているのか?

緊急度・重症度の高い疾患を見逃さないようにするには、どのような問診・診察・検査を行ったらよいのか? そして、その鑑別診断と治療は?€

ジェネラリストは何をどこまでやればいいのか?専門医にはどのタイミングでコンサルトすればよいか?€

これらの疑問を解決するためのエッセンスをぎゅぎゅっと詰め込んだ、めまい診療ニガテ医師に是非読んで頂きたいコンパクトで実用的なお役立ちの1冊です!

診療科: 総合診療 治療一般
シリーズ: jmedmook

目次

第1章 めまい診療の前にこれだけは押さえておこう!
01 救急外来でのめまい診療─プロローグ
02 めまいはなぜ起きるのか?
03 めまいと病歴聴取(問診)
04 めまいと身体診察
05 めまいと神経学的診察
06 めまいと検査
07 めまいと画像診断
08 救急外来でのめまい治療
第2章 めまいを症状とする病気─こんなにあるけど、どう診たらいいの?
09 脳神経外科疾患とめまい
10 神経内科疾患とめまい
11 耳鼻科疾患とめまい
12 循環器疾患とめまい
13 その他の内科疾患とめまい
14 産婦人科(女性)疾患とめまい
15 小児疾患とめまい
16 高齢者疾患とめまい
17 精神疾患とめまい
18 救急外来における外因子によるめまい
第3章 「めまいニガテ医師」からの素朴なギモンにずばり答えます!
Q1 めまいを生じる疾患は多岐にわたりますが、よい記憶方法はありますか?
Q2 病歴聴取(問診)だけで鑑別できるめまい疾患はありますか?
Q3 小脳出血や梗塞ではなぜめまいが起こるのですか?
Q4 小脳出血と梗塞以外に知っておくべき、見逃すとコワいめまいは何ですか?
Q5 頭痛+めまいではどんな疾患を鑑別しなければならないのですか?
Q6 眼振をみるときにフレンツェル眼鏡は必須?また、眼振のパターンは覚えていないといけませんか?
Q7 Epley法はどれくらい効果があるのですか?
Q8 メイロン静注、メリスロンなどの内服は本当に効果があるのですか?
Q9 頭部CTを撮らずに帰宅させてよいのはどんな場合ですか?
Q10 BPPVで入院が必要となることもありますか?
column
眼振はめまいの診断に役立つのか?
メイロンって本当に効くの?
高血圧とめまい

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序文

医師になって初めて「めまい」の患者さんを診察したのは、研修医になって3カ月目ぐらいのときだったと記憶しています。今でもめまい診療のたびに、そのときの指導医の言葉を思い出します。「めまい診療で見逃してはいけない病気は何だ?一番は小脳出血だ。小脳梗塞もあるが、これは画像でも診断が困難なことがある」。 救急外来を訪れるめまい患者さんの多くは、安静にしていると症状が落ちつき帰宅できます。しかし、実際には帰宅後、脳梗塞などが進行して救急外来を再度、受診するケースもときどきみかけます。その症状が重症化して手遅れとなれば、患者さんだけでなく医療スタッフも悲惨な状況となります。 また、めまい診療の難しさは、患者さんが様々な症状を「めまい」と言って来院するところにあります。最も一般的な回転性めまいから体のふらつき、失神症状など様々です。つまり「めまい」という言葉の意味が非常にあいまいで、広範囲に様々な病気を含んでいるところに問題があります。そのため私自身は研修医の先生に、「とにかく問診が重要であり、患者さんが訴える“めまい”の持つ意味をなるべく正確にとらえるために、“めまい”という言葉を使用しないで、できるだけ患者さんから具体的に話を聞くように」と指導しています。 本書では以下の3点を念頭に置いて執筆して頂きました。・各章の最初に結論をまとめる(多忙を極める読者の方々の貴重な時間を奪わない!)。・できるだけわかりやすくかつ実践的な内容にする。・各項目の最後にポイントを標語などにしてまとめる(何を記憶したらよいかを明確にする)。また、本書では全体を通じて同じようなポイントが少しずつ角度を変えて何度も出てきます。しつこいと感じる読者もおられるかもしれませんが、「重要なことは何度も何度も、少しずつ角度を変えて記憶する!」「それによって初めて物事の本質が見えてくる!」という考えから、あえてそのような構成にしています。 さらに、めまい患者さんが訪れる外来は救急外来、耳鼻咽喉科、脳神経外科、神経内科、総合診療科、循環器内科、消化器内科、精神科、産婦人科、小児科など多岐にわたるため、偏りがないように各診療科の第一線でご活躍の先生方に幅広く原稿執筆をお願いしました。 「めまい」という言葉は意味があいまいなだけでなく、「めまい」を訴える患者さん自身が自分に起こっていることをどう表現してよいかわからないことも多く、その診療においては「忍耐!忍耐!忍耐!」が要求されます。本書がそのような先生方、すなわち、私同様、現場で日々汗をかいておられる先生方の少しでもお役に立つことを祈っています。

金沢医科大学医学部救急医学准教授 小倉憲一

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