編集: | 海津嘉蔵(日本大学医学部内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野客員教授/医療法人阿部クリニック理事長・院長) |
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判型: | B5判 |
頁数: | 204頁 |
装丁: | カラー |
発行日: | 2016年02月25日 |
ISBN: | 978-4-7849-6442-0 |
付録: | - |
今日ほど糖尿病性腎症が社会的に注目されたことはありません。
2012年に「糖尿病透析予防指導管理料」が導入され、今年4月の診療報酬改定でも「腎不全期患者指導加算」が新設されるなど、糖尿病性腎症患者に対する外来での取り組みがますます求められています。
本書は、糖尿病性腎症の病態を明らかにし、治療や透析予防について最新知見をもとに専門家が解説します。
糖尿病性腎症患者の重症化、透析導入をいかに防ぐか。いま知るべきことが詰まった1冊です!
第1章 糖尿病性腎症の基本を押さえておこう!
1 糖尿病性腎症はなぜ重要なのか?
2 糖尿病性腎症って何? ─概念と定義
3 わが国と世界における糖尿病性腎症の現状は?
4 糖尿病性腎症の病期分類は?
新しい病期分類/日本と海外との相違を含めて,CKD病期分類との関係
5 糖尿病性腎症の原因と発症機序
6 糖尿病性腎症の病理
7 糖尿病性腎症の診断と問題点
8 糖尿病医から腎臓専門医に紹介する時期って?糖尿病医と腎臓専門医との連携
第2章 糖尿病性腎症の治療はどうするの?
A 合併症を防ぐための治療はどうする?
1 感染症
2 血栓症
3 動脈硬化症
4 虚血性心疾患
5 心不全
6 末梢動脈疾患(PAD)
7 脳血管障害
B 腎症の個別治療はどうするか?
1 心理的問題
2 生活管理
3 食事療法
4 血糖コントロール
5 血圧
6 脂質異常症
7 溢水・浮腫
8 尿酸
9 貧血
10 動脈硬化
C チーム医療を用いた集約的治療と限界
1 チーム医療の実践例
2 糖尿病性腎症のチーム医療による治療の限界は?─腎臓専門医の立場から
3 糖尿病性腎症のチーム医療による治療の限界は?─糖尿病専門医の立場から
第3章 糖尿病性腎症から透析へ─その問題点・最近の話題など
1 透析導入時期と問題点
2 糖尿病透析患者の糖尿病治療
3 糖尿病性腎症患者と認知症の診断・治療・対策─保存期
4 糖尿病性腎症患者と認知症の診断・治療・対策─透析期
5 糖尿病透析患者の予後
第4章 糖尿病性腎症の最新知見と問題点
1 糖尿病性腎症の最新治療
2 糖尿病性腎症患者の今後の問題点