厚生労働省は7月、今後10年間の腎疾患対策の指針となる「腎疾患対策検討会報告書」を全国に通知した。慢性腎臓病(CKD)の早期発見・診断や重症化予防の徹底などを全体目標に掲げた上で、数値目標として、新規透析導入患者数を2028年までに年間3万5000人以下に減少させる目標を盛り込んだ。
最新の新規透析導入患者数(2016年)は約3万9000人。28年までに約4000人の減少を目指すこととなる。
報告書では今後の取り組みとして①普及啓発、②医療連携体制、③診療水準の向上、④人材育成、⑤研究の推進─の5つの柱を打ち出し、かかりつけ医と専門医の連携体制の均霑化などを実施すべきとした。
減の目標