日常生活を送る上で喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアを必要とする「医療的ケア児」。その数は2016年時点で約1.8万人、人口1万人当たりに換算すると1.44人とされている。これは厚生労働省研究班が診療報酬(在宅自己注射指導管理料等を除く全ての在宅療養指導管理料)の算定件数に基づいて推計したもので、10年間で2倍に増えている。
医療的ケア児は、歩行が可能な状態から自分の意思で身体を動かすのが困難な状態まで様々だが、中でも右肩上がりに急増しているのは、在宅人工呼吸器を必要とする小児患者だ。16年時点での総数は約3500人で、11年前の10倍に上っている。
と推計