リウマチ性疾患のメッカである東京女子医大附属膠原病リウマチ痛風センターの所長を務める。同センターの全ての関節リウマチ患者を対象としたコホート研究「IORRA(Institute of Rheumatology、 Rheumatoid Arthritis)」を2000年から実施・継続し、2012年度の日本リウマチ学会賞を受賞した。
IORRAでは、患者調査や診察の所見、血液検査の結果やゲノム情報を集積したデータベースを構築し、テーマごとに解析。生物学的製剤の導入などの治療の変化で疾患活動性が改善したことを示すなど、これまでに生まれた論文は100以上にのぼる。年2回行う患者へのアンケート調査の回収率は98%と選択バイアスが極めて少なく、日常臨床を反映したデータであることが特徴だ。IORRAの手法を手本にした研究も出てきており、日本の臨床研究をリードする存在にもなっている。
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