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心窩部痛でもやっぱり心電図はとるべき![“すきドリ” すき間ドリル! 心電図~ヒロへの挑戦状~(16)]

No.5009 (2020年04月25日発行) P.9

杉山裕章 (京都府立医科大学附属病院循環器内科)

登録日: 2020-04-24

最終更新日: 2020-04-23

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57歳,男性。高血圧で加療中。3月下旬,朝7時の起床時から心窩部~背部に“つままれるような”強い痛みを感じ,数時間おさまらないため友人に連れられ受診となる。嘔吐や下痢はなし。
「イテテテ。3年くらい前にも同じ様な症状で病院に駆け込んだんだ。その時,胃カメラまでされてね。食あたりか何かでケムシみたいなんが入ってたって。昨日も夜ね,友達と刺身とサバ寿司買ってきて食べて酒も飲んで……」

血圧147/88mmHg,脈拍87/分,酸素飽和度(SpO2)98%。

WBC 1万1100/μL,AST 19U/L,ALT 13U/L,γ-GTP 55U/L,AMY 49U/L,CK 125U/L,CK-MB 6U/L,心筋トロポニンT:陰性,ラピチェック(ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白:H-FABP):陰性,D-dimer 4.3μg/mL。

受診時の12誘導心電図(図1)を示す。以下のうち,正しい所見はどれか。
① ST低下  ② ST上昇  ③ 心房頻拍  ④ 心房細動  ⑤ 正常洞調律

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