株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

右気胸により生じた完全右脚ブロック、しかも間歇性[“すきドリ” すき間ドリル! 心電図~ヒロへの挑戦状~(20)]

No.5013 (2020年05月23日発行) P.9

杉山裕章 (京都府立医科大学附属病院循環器内科)

登録日: 2020-05-22

最終更新日: 2020-05-20

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

78歳,男性。高血圧,高尿酸血症,COPD(巨大肺囊胞)などで通院中。突然の呼吸苦を主訴に救急車で来院。

「朝ご飯食べてゆっくりしてたら急に息苦しくなって。ハァハァ…もう息苦しくて,息苦しくて。消えてしまいたいよ。先生には,苦しいときには酸素スプレーやれって言われたから吸ったけど,全然ダメ。立っても座ってもいられねえんだ。早く寝かせて」

喫煙歴:40~60本/日×50年以上(4年前から禁煙),薬剤歴:テリルジー吸入,テオドール,アムロジン,ニューロタン,フェブリク,ナトリックス

顔色不良,苦悶様表情あり。体温35.4℃,血圧184/122mmHg,脈拍122/分,酸素飽和度(SpO2)65%。右側呼吸音減弱。受診後に記録された12誘導心電図を示す(図1)。心電図所見として正しいものを選べ。
 

① 非持続性心室頻拍  ② 間歇性右脚ブロック  ③ 一過性右脚ブロック  ④ 間歇性左脚ブロック  ⑤ 一過性左脚ブロック

プレミアム会員向けコンテンツです(期間限定で無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top