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レギュラー化した心房細動とR-R間隔「整」の徐脈の診断は?[“すきドリ” すき間ドリル! 心電図~ヒロへの挑戦状~(35)]

No.5028 (2020年09月05日発行) P.8

杉山裕章 (京都府立医科大学附属病院循環器内科)

登録日: 2020-09-04

最終更新日: 2020-09-02

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89歳,男性。慢性心不全,慢性腎臓病,貧血などで加療中。下腿浮腫および転倒頻度の増加を自覚している。自転車からの転落事故にて救急受診となった。
「不整脈はね,前から言われとるんです。動いた時に息が詰まる感じはだいぶ前からありますし,ここ1~2週間でね,何か急に足が腫れてきたんです。足が重たいからか,最近よくこけるし,今日なんか自転車に乗ってるときに転んでしまって,気づいたら病院に運ばれた始末でして…。肩とね腰をぶったからか,えらく痛みます」
傾眠傾向,血圧116/45mmHg,脈拍30/分・整,酸素飽和度(SpO2)95%。
来院時および前々回の外来時に記録された直近の心電図を各々示す(図1・2)。

問題A 比較用の心電図(図2)に関する診断所見として正しいものを選べ(複数回答可)。
    ① 心房期外収縮 ② 心室期外収縮 ③ 洞徐脈 ④ 洞不整脈 ⑤ 心房細動

問題B 心電図(図1)に関する診断所見として正しいものを1つ選べ。
    ① 洞不整脈 ② 洞徐脈 ③ 洞停止 ④ 完全房室ブロック ⑤ 心房静止

問題C 本症例において特に確認すべき臨床情報は次のうちどれか(複数回答可)。
    ① 冠動脈疾患の治療歴 ② 脳卒中の可能性 ③ 電解質異常の有無 ④ 服用薬剤の把握 ⑤ 若年性突然死の家族歴

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