79歳,女性。15年前に右膝人工関節置換術後,1週間前から右膝痛を自覚。右膝関節周囲の発赤・腫脹・熱感が出現したため当院を受診,蜂窩織炎の診断で入院。入院翌日に急激に酸素化が低下し,ショック状態となった。入院当日と翌日の胸部単純X線画像を示す。
既往歴:高血圧症,右膝人工関節置換術後,右下肢静脈瘤術後。常用薬:スピロノラクトン25mg錠1日1回,エナラプリル2.5mg錠1日1回,アムロジピン5mg錠1日1回,乾燥硫酸鉄105mg徐放錠1日1回,フェブキソスタット10mg錠1日1回。入院時現症:意識清明,体温35.4℃,血圧104/63mmHg,脈拍数92回/分,呼吸数16回/分,SpO2 96%(室内気)。血液検査:WBC 14050/mm3,Hb 8.1g/dL,Plt 14.3万/μL,BUN 48.3mg/dL,Cre 2.18mg/dL,CRP 30.8mg/dL,Lac 4.6mmol/L。