新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の猛威はとどまるところを知らず、日本時間の1月27日、ついに全世界の感染者数が1億人を超えた。日本の感染者数・死者数は欧米諸国に比べ抑えられてはいるものの、受け入れ病床は逼迫し「医療崩壊」が現実化してきている。医療提供者の代表として連日対応に追われる日本医師会の中川俊男会長に、COVID-19パンデミックで見えてきた日本の医療の課題と今後の展望を聞いた。
中川 G7(先進7カ国)の中で相対的に日本の感染者数が少ないのは、日本国民の公衆衛生意識の高さによるところが大きいと思います。マスクをする、手を洗う、靴を脱いで家に上がる、といった衛生観念がしっかりしていることが第一に挙げられるでしょう。