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【リハ×プライマリ・ケア】ADL評価─ADL評価を基に機能訓練,環境調整を行い,QOL向上をめざす[プライマリ・ケアの理論と実践(135)]

No.5108 (2022年03月19日発行) P.12

原嶋 渉 (伊勢原協同病院リハビリテーション科医長)

登録日: 2022-03-17

最終更新日: 2022-03-16

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SUMMARY
医学的リハビリテーションはADLの自立を目的とする。ADL評価および基本的検査の結果を総合的に解釈し,チームの役割を果たし,患者本人,家族の協力を得て社会で生活するひとりの人としてQOLの向上をめざすことが重要である。

KEYWORD
FIM (functional independence measure)
1983年にGrangerらによって開発されたADL評価法で,介助量の評価が可能であり,信頼性,妥当性に優れている。回復期リハビリテーション病棟のアウトカム評価である実績指数の算出にも用いられている。

原嶋 渉(伊勢原協同病院リハビリテーション科医長)

PROFILE
8年間理学療法士として従事し,東海大学医学部へ編入学。初期研修修了後,2年間の総合診療研修を経て,東海大学医学部リハビリテーション科学へ入局。日本リハビリテーション医学会専門医。

POLICY・座右の銘
為せば成る

1 ADLとは

ADL(activities of daily living,日常生活活動)は1945年にDeaverとBrownが生み出し,ニューヨーク大学のRuskとLawtonが発展させたとされている。

日本リハビリテーション医学会では1976年に「ひとりの人間が独立し生活するために行う基本的な,しかも各人ともに共通に毎日繰り返される一連の身体動作群をいう」と定義している1)

ADLは身辺動作(セルフケア)であり,広義のADLと考えられる応用動作(家事動作や公共交通機関の利用等)のAPDL(activities parallel to daily living,生活関連活動)に対し,BADL(basic activities of daily living,基本的ADL)と呼ばれる場合もある。







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