【質問者】
岸 一馬 虎の門病院呼吸器センター内科部長
CPAは単純性肺アスペルギローマ(simple pulmonary aspergilloma:SPA),慢性進行性肺アスペルギルス症(chronic progressive pulmonary aspergillosis:CPPA)に大別され,CP PAは病変の成り立ちにより,慢性空洞性肺アスペルギルス症(chronic cavitary pulmonary aspergillosis:CCPA),慢性壊死性肺アスペルギルス症(chronic necrotizing pulmonary aspergillosis:CNPA)にわけられます。CCPAとCNPAは病気の進行の早さなど,臨床的な違いはあるものの治療方針に差はありません。SPA根治のためには,外科的切除が第一選択となります。CPPAの治療は,患者の全身状態に応じて入院治療か外来治療かをまず決定します(図1)1)。
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