日本医師会は、来年10月に中医協委員の任期(3期6年)が満了になる安達秀樹委員(日医社会保険診療報酬検討委員会委員長)に代わり、新たに医療保険の主担当常任理事になった松本純一氏を推薦する。
委員就任の時期については、2016年に予定される次期診療報酬改定に向けた議論が本格化する前から松本常任理事が参加できるよう、安達氏の任期満了を待たずに交代する方向で調整を進めている。早ければ7月に開催される中医協総会から出席する見通し。
一方、議論の継続性を担保するため、安達氏と同様来年10月で任期満了となる鈴木邦彦常任理事は続投。社会保障審議会の介護保険部会と介護給付費分科会の委員にも就任する。
今人事の狙いについて日医の横倉義武会長は2日の会見で、「医療と介護はそれぞれ独立しているわけではなく、鈴木常任理事と松本常任理事の2人がタッグを組んで、医療・介護改定にあたってもらうということで職務分担を決定した」と述べた。