理化学研究所(野依良治理事長)は8月27日、研究不正防止に向けた組織改革計画(アクションプラン)を発表した。計画には「発生・再生科学総合研究センター(CDB)」の規模半減などが盛り込まれた一方で、高橋政代網膜再生研究プロジェクトリーダーらによるiPS細胞を用いた臨床研究については、京大iPS細胞研究所との連携を深めつつ従来通り継続することとされた。
改革計画は、CDBについて「固定化された運営体制により組織が構造疲労を起こしていた」として、「解体的な出直し」を掲げている。CDBは11月までに「多細胞システム形成研究センター(仮称)」に改称。現在40ある研究室は研究者の雇用を確保しつつ20程度に再編する。竹市雅俊センター長は退任し、来年3月までに新センター長を世界から募る。