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不安定狭心症[私の治療]

No.5213 (2024年03月23日発行) P.43

齋藤佑一 (千葉大学大学院医学研究院循環器内科学診療講師)

小林欣夫 (千葉大学大学院医学研究院循環器内科学教授)

登録日: 2024-03-21

最終更新日: 2024-03-19

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  • 冠動脈疾患による心筋虚血の結果として,胸部症状をきたす症候群である。症状の様相や心筋バイオマーカーによって,安定冠動脈疾患や急性心筋梗塞と区別される。心外膜冠動脈病変を原因とすることが多いが,冠攣縮や冠微小血管障害によることもある。

    ▶診断のポイント

    不安定狭心症の診断において,問診による胸部症状の評価がきわめて重要である。古典的には,①胸骨下(または頸部,顎,肩,腕)の絞扼感または締めつけられるような痛み,②運動や精神的ストレスによる増悪,③安静もしくはニトログリセリンによる5分以内の症状緩和,が特徴的とされる。このような症状が2カ月以内に発症したもの,胸部症状が増悪傾向にあるもの,もしくは安静時にも発作があるものでは,不安定狭心症が疑われる。心筋バイオマーカー(心筋トロポニンが推奨される)が陽性の場合には一般に心筋梗塞と診断されるため,これが陰性でかつ胸部症状が冠動脈疾患に由来する場合に,不安定狭心症と診断される。心電図も診断に有用であるが,明らかな異常がない場合でも不安定狭心症を否定することは困難である。急性心筋梗塞に進展した場合には,致死的転帰をたどることがあるため,一般に救急的な対応を要する。胸部症状から不安定狭心症が疑われた際には,速やかに心臓(冠動脈)CT検査もしくは冠動脈造影検査(CAG)を行う。

    ▶私の治療方針・処方の組み立て方

    有意な心外膜冠動脈病変がみられる場合には,薬物治療と並行して冠血行再建〔経皮的冠動脈インターベンション(PCI)もしくは冠動脈バイパス術(CABG)〕を行う。心外膜冠動脈病変がない場合には,冠攣縮や冠微小血管障害,もしくは非心原性胸痛の鑑別を進める。

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