株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

■NEWS 循環器領域の第一人者と芸能人が動脈硬化リスクについてディスカッション─父の日記念・動脈硬化リスク啓発イベントが開催

登録日: 2024-06-20

最終更新日: 2024-06-20

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

佐賀大医学部長で同大循環器内科主任教授の野出孝一氏は6月11日、フクダ電子が主催した父の日記念イベント「血管年齢を知り動脈硬化を防ぐ―中高年男性に多い動脈硬化、血管年齢を計測しそのリスクを知る―」に出席し、動脈硬化リスク軽減のための生活習慣の改善と早期発見・早期治療につながる定期的な検査受診の重要性を訴えた。

循環器領域の第一人者としてイベントに登壇した野出氏は、動脈硬化が日本におけるおもな死因の2割以上を占める心筋梗塞や狭心症、脳卒中といった重篤な心疾患・脳血管疾患を引き起こす要因となることを説明。中高生の血圧検査の結果から若年層にも高血圧などの動脈硬化リスクを持つ人がいることを指摘し、「若いうちから自分の血管年齢を知り、塩分を控えた適切な食事療法や、ウォーキングなどの運動療法で生活習慣を改善することが重要」と述べた。

イベントには父の日にちなみ、動脈硬化リスクが高まる父親世代(中高年男性)代表として元力士の舞の海周平さん、子供世代代表として俳優の岡田結実さんも出席。野出氏を交え、パネルディスカッションが行われた。

血液脈波検査のデモンストレーションでは、舞の海さんが患者役となり、動脈硬化の進行度を表すCAVI(Cardio Ankle Vascular Index)、動脈の狭窄具合がわかるABI(Ankle Brachial Index)、血管年齢を計測した。

血液脈波検査の説明を行う野出氏とデモンストレーションを受ける舞の海さん

以前にも検査を受けたことがあるという舞の海さんは、「圧迫感が全くなく、5分くらいですぐに終わるので非常に簡単に受けられる」と語り、前回の計測以降心がけていることとして、健康のために食事量や食べる順番に気を付けていること、目的地の一駅前で電車を降りてウォーキングする頻度を増やしていることなどを紹介した。

検査結果を受けて野出氏は、「舞の海さんは前回計測時よりも体重が減少し、血圧が下がったため血管年齢の数値が良くなっている。食生活や普段からの生活習慣の改善がよく表れている」と評価。血液脈波検査による動脈硬化への意識づけの重要性を強調した。

岡田さんは「今日学んだことを、お父さんやお母さんに教えるだけでなく、(子供世代の)私たちも自分の血圧や血管年齢について考え、将来の自分のために舞の海さんを見習って行動に移していきたい」と生活習慣の改善に意欲を見せた。

イベントに参加した(左から)舞の海さん、岡田さん、野出氏

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top