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本邦における肺炎球菌ワクチンの推奨される接種方法について

No.5272 (2025年05月10日発行) P.46

岩永直樹 (長崎大学病院呼吸器内科)

迎 寛 (長崎大学大学院呼吸器内科学分野教授)

井手口周平 (琉球大学大学院医学研究科 感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第一内科))

山本和子 (琉球大学大学院医学研究科 感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第一内科)教授)

登録日: 2025-05-15

最終更新日: 2025-05-08

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  • 本邦における肺炎球菌ワクチンの推奨される接種方法についてご教示下さい。
    琉球大学・山本和子先生にご解説をお願いします。

    【質問者】
    岩永直樹  長崎大学病院呼吸器内科
    迎 寛  長崎大学大学院呼吸器内科学分野教授


    【回答】

    【まずは医師全体に接種率向上に対する意識改革を】

    まず再認識すべきことは,日本の65歳以上の成人における肺炎球菌ワクチン接種率は,2014年に23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23,ニューモバックス®)定期接種開始以降,一度も40%を超えておらず,米国の約60%の接種率と比較して著しく低いという現状です1)

    肺炎球菌ワクチン接種についての考え方は,2024年4月1日に日本呼吸器学会 感染症・結核学術部会ワクチンWG/日本感染症学会ワクチン委員会/日本ワクチン学会・合同委員会が「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 第5版」を公開しています。

    ここでは大きくPPSV23未接種者と既接種者に分けて考えます。

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