『結核診療ガイドライン2024』では,肺外結核の中で結核性脊椎炎,結核性髄膜炎のみ3カ月治療延長が弱く推奨された1)。2018年の『結核診療ガイド』や本邦の『「結核医療の基準」の改訂—2018』では,肺外結核の中で重症結核(粟粒結核,中枢神経結核,骨関節結核)において3カ月治療延長することが記載されているものの,明確な治療期間の推奨はなかった2)3)。
これらは諸外国のガイドラインやエキスパートオピニオンに基づいた推奨であり,エビデンスは乏しかった。今回のガイドライン改訂で検証された事項につき,簡単に解説する。
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