お知らせ
病院対象のヘルスケアリートGLが適用に ［国交省］
病院にとって新たな資金調達の手法となるヘルスケアリートの活用に関するガイドライン（GL）が、1日から適用された。
リートとは、投資家や金融機関から集めた資金で不動産を取得し、その賃料収益などを分配する投資法人を指す。医療関係者には資金調達方法が多様化するメリットはあるが、リートによる経営面への介入を懸念する声も多い。そのためGLではリートに対し、（1）専門家の関与、（2）病院関係者との信頼関係の構築、（3）医療法や関連通知の遵守─などを求めている。
（1）では、リートから不動産の運用を任される会社（資産運用会社）に対し、病院不動産取引を行う予定がある場合には、病院運営業務の経験を持ち、医療の非営利性などを十分に理解する専門家が関与する体制を整備するよう規定。
（2）では、リートの仕組みを説明し、緊密なコミュニケーションを取る、一方的な賃借料の引上げが行われないよう、病院関係者と資産運用会社が話し合うための体制を整備することを明記した。
（3）については、資産運用会社に、医療法や関連通知に抵触しないよう留意を促し、締結する契約内容に不明な点がある場合、事前に国交省や都道府県等に相談することを求めている。
国交省は、医療機関の相談に対応するため、ガイドラインの適用に合わせて厚生労働省との連絡体制を整備する。
