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がん10年生存率、全部位全病期で58.2% - 国立がん研初集計

No.4788 (2016年01月30日発行) P.8

登録日: 2016-01-30

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国立がん研究センターは20日、がんの10年相対生存率を初めて集計し、公表した。全部位全臨床病期の10年相対生存率は58.2%。肝臓がんなどは5年以降も生存率が大きく下がる傾向がみられた。
10年相対生存率は、全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)に加盟している16施設で1999~2002年に診断治療を行った3万5287症例のデータから算出したもの。
10年相対生存率が最も高かった部位は甲状腺(90.9%)で、前立腺(84.4%)、子宮体(83.1%)、乳(80.4%)、子宮頸(73.6%)も70%を上回った。一方、食道(29.7
%)、胆のう胆道(19.7%)、肝(15.
3%)は30%を下回り、膵は4.9%と最も低かった。
胃がんや大腸がんでは5年以降の相対生存率がほぼ横ばいになるのに対し、肝臓がん、乳がんでは5年以降も低下が続く傾向がみられ、5年相対生存率と比べると、肝臓がんは16.9%、乳がんは8.3
%、それぞれ下がっていた。
臨床病期別の生存率や追跡率など、集計結果の詳細は全がん協のホームページで公開されている。


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