日本循環器学会と、医師・救急救命士らでつくる「減らせ突然死プロジェクト実行委員会」は1日、AEDの使用法や胸骨圧迫の方法をパソコンやスマートフォンで学べるゲームを公開した。救命の講習会に出たことのない「無関心層」への啓発を狙う。
ゲームは、役者によるドラマと、救命に関するクイズを組み合わせたサスペンス仕立て。老舗温泉旅館で突如倒れた男を巡り、その場に居合わせた人々の行動をプレイヤーが選択し、心肺蘇生まで導く。
例えば、あえぐような呼吸(死戦期呼吸)を確認した時の対応では「様子を見る」「胸骨圧迫を開始する」の2つの選択肢が示される。別の問題では胸骨圧迫の際に押す位置や適切なリズムを体感できる。
1月29日の発表会見に出席した減らせ突然死プロジェクト実行委員会の三田村秀雄委員長は、「院外心停止の救命率向上には教育の場での啓発が重要。学校へ講習会に出向く医師や学校医の先生に広めてほしい」と話している。