【Q】
直腸MALT(mucosa-associated lymphoid tissue)リンパ腫の治療,特に早期(ステージⅠ~Ⅱ1)の病変について。本疾患に対する標準的な治療や,ガイドラインなどは作成されておらず,症例報告などを参考に治療を行っているのが現状です。最初に行う治療としては除菌療法が一般的だと思いますが,除菌療法も1回で病変が消失する症例もあれば,消失まで数回施行した症例も経験しています。【A】
1990年代に,Helicobacter pylori(Hp)除菌療法が胃MALTリンパ腫に奏効することが報告され,消化器内科医にとって消化管MALTリンパ腫は注目すべき疾病となりました。