【Q】
最近,わが国でも去勢抵抗性前立腺癌(cas-tration resistant prostate cancer:CRPC)に対する新規薬剤が数種類使用できるようになりました。一般的にcombined androgen blockade(CAB)療法を行った後の再発にはドセタキセルによる化学療法が標準化していたわけですが,上記の新規薬剤の登場で現在までの前立腺癌に対する治療パラダイムが大きく変化すると思われます。一方で,まだ十分なエビデンスがない状態とは思いますが,どのような方針でCRPCに対する治療が行われているのでしょうか。東京医科大学・中神義弘先生のご教示をお願いします。【A】
CRPCに対する治療は,ドセタキセルによる治療が主流ですが,2014年に入り,わが国では3つの新規薬剤が保険収載となりました。アビラテロン(ザイティガR ),エンザルタミド(イクスタンジR ),カバジタキセル(ジェブタナR )の3剤です。